「グリーフ」という言葉を聞いたことがありますか?
グリーフとは、大切な人やモノ、存在をなくした時に起きる悲嘆のことです。
生きていれば人は必ず大切ななにかと別れ、喪失を繰り返していきます。
ときに、そんな経験が人生に大きな影を落とし、眠れなくなったりご飯を食べられなくなったり、ご自分を責めたり・・・という心身の反応となってしまうことは、誰にでも起こりえることで特別なことではありません。
葬祭業である私たちスタッフは当然ながら、大切な存在を亡くされたご遺族様と接することが多くなります。
様々なご事情を抱える方へどのように寄り添っていけばよいのか・・・。
このたび、グリーフケア専門士でありグリーフケアカウンセラーの山下啓代先生をお招きし、ドキュメンタリー映画『グリーフケアの時代に~あなたはひとりじゃない~』の上映会を弊社スタッフ向けに開催していただきました。
今日の社会は個人主義や情報管理のために人の孤立化が進んでしまいました。
グリーフは死別などの理由によるものだけではなく、また、たとえ似たような経験をしたとしても誰かと同じ悲しみや苦しみを経験するわけではありません。
映画の中で「グリーフケアという言葉が特別なものではなくなる社会となって欲しい」という言葉がありました。
悲しみを抱えた方に、みんなが当たり前のようにそっと寄り添える、誰にとっても優しい社会を作ることができたら、避けることのできない喪失の悲しみの中から、無数の優しさの花が咲いていくのではないでしょうか。
長谷川葬儀では今後、お客様を対象としたグリーフケア上映会やワークショップの開催を計画中です。
ご家族やペットなど大切な存在を失い深い喪失感を経験しておられる方、またグリーフを抱えた方とどのように寄り添っていけばよいのか悩まれる方にとっても、大きなヒントを得られるきっかけになればと思います。